成増ホテルヒルトップさん
東武東上線 成増駅より徒歩1分、メトロ有楽町・副都心線 地下鉄成増駅からも徒歩数分に君臨するホテルヒルトップさん。東京23区 東部に残される名サウナの1つであり、僕の大好きなサウナでもあります。
船堀 サウナコア21・サウナセンター新大久保・そしてここ成増ホテルヒルトップが僕の中で都内3大サウナ施設だと思います。今回はディープなサウナ・水風呂論ではなく、シンプルにここの良さを書かせていただきました。
サウナ室について
引用元:ホテルヒルトップ公式
- サウナ室内温湿帯
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温度計表示約100℃・そこまでカラカラではなく、適湿と言った所でしょうか?
- 形状・構造・キャパ
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最大で約10人収容。1段+対面L字2段
- 付随
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リポス系マット常設・テレビあり
- その他
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ストーンにトントゥが置いてある・入墨・タトゥーOK
輻射熱の感じ方
サウナ室が面白いなっと思うのストーブ横の1段は壁材が木材となっており、対面L字2段は黒めのストーンタイルっぽい壁材です。もちろん2段目で高さがありますがやっぱり木壁よりタイルストーンの方が個人的には壁からの輻射感を感じますね。
私のベストポジションはテレビは観れない位置となりますが2段目奥のコーナー部が壁からの輻射を感じれて絶好だと思います。基本的にどこのサウナ室も基本、コーナー部の高いの所に座るのがベストだと思います。
サウナ室の基本熱則は輻射熱・対流熱・伝導熱の3つ
ですので壁からの輻射を受けやすいポジションに座る事がベストだと個人的には思っております。
余談ですが輻射というものは人からも発熱しますので望ましくないんですが混雑浴の楽しみ方の一つでもあると思います。シンプルに人の出入りが多くて室温下がるからこれは難しいけど、考えてみるとそういう視点もあるって事をご理解いただければと良いかな~っと…。
ストーブと座面の高さ
ヒルトップの1番の良さはストーブより座面の高さが上に造られている事だと思います。セルフロウリュ等を行う、フィンランド系サウナは大概、ストーブより座面が高く造られておりますよね?シンプルに熱や蒸気は上に上にいきます。座面が高いと足元まで熱が伝わりやすいからです。
熱の動きへの意識
当時の施工者がサウナの熱の流れというものをきちんと理解して造られたサウナ室だと感じさせてくれます。写真の通りに横1段の天井も勾配を付け、対流を意識した造りとなっております。
大事なのは表面的ではなく、細かい所にその店の拘りが感じられる施設が僕は好きです。サウナ室ならただ正方形・長方形型の箱にしてデフォルト木材のみでマニュアル通り造られた所よりはきちんとストーブからの熱・発汗を意識して造り、壁材等にも拘る施設はプロいです。
僕の経験則からそんなサウナ屋はもう今後、出てきませんよ…。だからこそホテルヒルトップさんみたいなサウナ室が希少なんです。
余談ですがサウナ室の造り等に気を遣いすぎたのかテレビは後付け感があって、それもまた良いですよね。テレビなんかよりまずはサウナ室という箱に全力を注いだんだと僕は勝手に感じ取ってます。
水風呂について
引用元:ホテルヒルトップ公式
- 水温
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12月初旬訪問時 体感19~20℃
- 提供方法
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循環濾過式・バイブラあり
- 形状
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6~7人は入れる広さ
- その他
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2023年より湯舟と水風呂の浴槽が入れ替わり広くなりました
水風呂浴槽を広い方に入替したのはナイス!
水風呂の水温は昨今のサウナ―からすると温めと感じる方がいるかもしれないですが2023年に水風呂の浴槽を広い方に切り替えていただき、この広さでしたらこれくらいの水温でゆったりと入るのが気持ち良いと思います。
循環濾過式であり、小バイブラありの水風呂となります。水風呂に関してはこの立地含めてこれが妥当という所です。
ここは水風呂云々より完全にサウナ勝ち
ちなみに外気浴はできません。水風呂の前に椅子が数脚置かれております。
館内簡易紹介


成増駅より徒歩数分のアクセスで尚且つ夜通しサウナに入れる施設はこの界隈ではとても貴重です。私も夜中サウナに入りたい時に頭に浮かぶのはここヒルトップです。


外観や看板の感じを見てもらうと歴史があるのはお分かりいただけると思います。大事なのは落ち着ける・安心感があるという所です。これは昭和サウナ屋に共通して言える事です。


カプセルは少々、怖いイメージが以前はありましたが館内は明るさもあり、寝るだけなら全く問題ないです。むしろ3階の休憩室の方が真っ暗で少々怖いです。
現在、食事処はありませんが飲食スペースとなっており持ち込みOKとの事です。貴重なカップラーメン自販機等もあります。


成増駅周辺オススメの飲み屋

成増駅より徒歩数分の所にある『とん福や』がオススメです。鳥刺しにレバ刺し等、ヒルトップのサウナで汗を流した後、こちらでの一献が雰囲気含めて酒飲みにとっては最高なお店でした。




さいごに
昨今は新しいサウナ施設や大箱の温浴施設が増えました。でもあなたが本当に求めているのはただサウナに入って、水風呂入って、外気浴してととのったーだけで良いんでしょうか?ととのう為にサウナ入りに行く事は別に否定はしません。
これだけ多くの温浴施設がある中で各々、好きな施設で日常的に通う所は必ずあると思います。それは勿論、生活圏内にある所やサウナが良い、水風呂が良い等と考え方や選定の仕方は人それぞれだと思います。
サウナの局地戦
言い方悪いですがホテルヒルトップさんは大衆にオススメ出来る施設ではございません。タトゥーや入墨の方もチラホラお見かけします。
ただ上記のサウナで述べたようにここの界隈でここだけは絶対に勝てるポイントはサウナ室・昭和的雰囲気です。現代人はとても贅沢でトータルバランスを重視している人や施設が多すぎる印象があります。
そりゃビジネスですから大衆的に薄利多売でも良いとは思いますが大勢が利用する場所となれば土地含めた広さ、浴槽の数等も変わってきます。
ですが…
その状況化で拘りを発揮出来ると思いますか?
それなりのもんにして、それなりのサウナ、浴槽を造って、たまに熱波やったりしてそんな温浴で満足するレベルに自分がなっていいのでしょうか?表面上だけを整備して運営している所がハッキリ言って嫌いです。これだけ温浴を巡れば行くと大体わかります。
別に僕は水風呂が温かろうが外気浴が無かろうがどうでもいいと思ってます。サウナ室にしか興味はありません(水風呂の水質・肌感は別)。温度云々とかよく汗が出るというよりはしっかりと身体の芯から温めてくれるサウナがシンプルに一番良いと思っております。
希少価値への気付き
上記の通りにそんなサウナがここホテルヒルトップだと思います。東京都内で熱の重厚感があるサウナ室は冒頭で述べた、サウナコア21・サウナセンター新大久保・ここホテルヒルトップです。
サウナ室に関しては体感的に極めていかないと伝わらない部分だと思います。ですが施設雰囲気含めて全国的にもどこか懐かしい・落ち着くサウナがある所は少なくなってきております。
同市場の中でも流行る物もあれば衰退する所もございます。昭和雰囲気のある店名サウナやサウナ&カプセル系統は今後、新規出店することはないと思っております。
今後のサウナ界に大事なのは希少価値への気付き
亡くなる寸前にワーワー騒ぐんなら行ける時に行って、希少価値の大事さに気付いて欲しいです。
同じようなサウナ・熱波ばかり生み出される昨今ですが今までのサウナのパイオニア施設にも目を向けて、そこをリスペクトするサウナ愛好家が1人でも増えて欲しいのが僕の願いです。
恐らくサ道によってサウナに目覚めた人には無理だと思いますが経験則で絶対に良いサウナとはこういう所だといつか気付くでしょう。
色々と持論を述べておりますがサウナ界隈に僕は何も期待しておりません。人がどうこうとか有名になりたいとかサウナで稼ぎたいとか微塵も思っておりません。ただ良いサウナ室とは?肌感の水風呂とは?を追究していくだけです。
そうここは誰がなんと言おうと…

施設概要
施設名称 | ホテルヒルトップ |
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運営会社 | 株式会社ホテルヒルトップ |
住所 | 〒175-0094 東京都板橋区成増2-12-13 |
TEL | 03-3977-2511 |
営業時間 | 24時間営業(金曜日10:00~13:00迄清掃時間) |
公式HP | ホテルヒルトップ |
特記事項 | 24時間入浴可能 (男性限定) |